人生満喫★🍓★oneness

国際認定スピリチュアリストの看護師です。

『漂流』から学ぶ

 今日は、おすすめ本の紹介です。 

『漂流』   

江戸・天明年間。

シケに遭って 黒潮に乗ってしまった男たちは

不気味な沈黙を たもつ絶海の火山島に漂着した。

水も湧かず、生活の手段もない無人の島で

仲間の男たちは 次々と倒れて行ったが、

土佐の船乗り長平は ただひとり生き残り

その後 同じ境遇の遭難者たちと出逢い

12年に及ぶ苦闘の末、ついに生還する。

その生存の秘密と、壮絶な生きざまを

巨細に描いて圧倒的感動を呼ぶ

長編ドキュメンタリー小説。

 内容(「BOOK」データベースより)

実際に起こったお話を 

伝承の聞き取りや 風土記から

実際に島に行って調査されたり

そして、その頃の歴史的状況も織り交ぜて

丹念に積み上げて 取材された

『正確で節度ある視線・襟を正した謙虚さ』と

解説の高井さんも 書かれている

吉村昭氏の 力作本です。

 

読み終えて  まず感じたことは

ああ、これは長平さんがいなければ

帰還できなかった出来事だったなあという事。

 

私が感じた長平さんの

誰よりも 優れていたことは、

暗闇の中で 光を見ることが出来る人

そして それを見失わない信念を持っていたことにつきます。

 

どこを見ても絶望的な環境だと

悲観して 心を病む状況なのに

実際に病んでいく人の中で

必死に現状から 打開策や 予防策を

見つけ出して 何とか乗り切って

生き抜こうとする姿に

一気に引き込まれて 読み終え

なんだか 一緒に漂流して

生還できた気分になりました。

 

実際に 困難な場面に陥った時に

人の底力って 発揮されると思うのですが

この本の中には いっぱい

生きる知恵が 詰まっているように

感じました。

 

光(希望)の方向は・・・

いかにして見失わずにいられるか

ちょっとしたことを見逃さない

ひらめきで動く

どんな経験も 必然につながるということ

人は人によって生かされること

希望が絶望になるとき

助けを待つのではなく 自力で脱出する。

自分を信じる

 

 

本当に お時間のある時に

是非読んでみて欲しい

素晴らしい本です。