今ここ
先日久しぶりに、昔一緒に働いた友人達との楽しい時を持てました。
サプライズが好きな友人との、小芝居も入れつつ
あははオホホと こういう仲間と過ごす一時って大切だなって実感しました。
そこで、下記の面白い話を聞きました。
君はまだあの女 (ひと) を背負っていたのかい
2人の若い修行僧が 旅をしていました。
川のたもとにやってくると一人の女性が困り果てたように佇んでいます。
増水したため橋が流されて、渡れなくなっていたのです。
それを見た修行僧の1人は
「それはお困りでしょう。わたしが背負って運んであげましょう」というと
女性を背負い 川の中を歩いて向こう岸まで渡りました。
女性はたいそう喜び、感謝して別れました。
2人の修行僧はまた歩きはじめました。
もう一人の修行僧は、悶々としながらも、そのまましばらく歩いていましたが
たまらなくなり、口を開きました。
「おい、修行僧が女性にふれてはいけないんだぞ」
すると、背負った修行僧が言います。
「おや? 君はまだあの女 (ひと) を背負っていたのかい? 」
背負った僧は、ただ善行をしただけの話なのですが
背負わなかったほうの僧には、女人に触れてはならない。・・・という教えが
教えに背いた、許せないことだ、という想いを増幅させて
いつまでも、その感情を握りしめていて 目の前に女性は「もういない」のに
ずっとずっと考えていて、「まだ女性がそこにいる」のです。
こういう事って、本当に日常茶飯事に起こっていると思います。
私もそうです。いっぱい握りしめています。
でも、それに気づいた時がチャンスです。
考え方を切り替えるポイントです。
その時のその奥底の本当の思いは何だったのか、
何を本当に望んでいたのか、自分に問いかけてみるのです。
これは、自分との対話の始まりです。
そして、その執着から外れて「今ここ」として
自分の願いの方向に 着実な1歩を進んでいくと
その先には 本当に望んでいる世界が待っていると思います。
何を選択していくか、そして大事な時間の使い方を
このお話は教えてくれています。